今後の行方とルーツ

高額な治療費の今後の行方

インプラントは優秀な治療法であることで有名ですが、同時に、治療費が高額であることでも有名です。具体的にインプラント1本の治療費がどれぐらいするのかというと、相場では30万円ぐらいです。 なぜ、1本30万円もしてしまうのかというと、コストがかかる治療法であり、その上、保険が適用されない治療として行われているからです。コストがかかる治療法であったとしても、保険が適用されれば患者の経済的な負担は大分軽減されます。ですから、インプラントの治療費が高額な最大の原因は、保険が適用されないことだと言って良いでしょう。 ただ、インプラントは平成24年4月から保険の適用が認められています。しかし、まだ一部のケースしか保険の適用が認められていませんので、現在でも保険が適用されない治療が一般的です。ただ、長らく保険の適用が認められなかったインプラントが、最近になって保険の適用が認められるようになったことを考えると、今後、保険の適用範囲が拡大することも考えられます。

チタンと骨が結合する

インプラントは新しい治療法だと思われがちですが、すでに、それなりに歴史がある治療法です。誕生したのは1950年代のことであり、世界的に普及し始めたのは1980年代のことです。それ以来、着実に治療の実績を積み上げてきていますから、保険の適用が認められたのは遅いと考えても良いくらいなのです。 なぜ、インプラントが優れた治療法であるのかというと、しっかりと歯が固定されているからです。しっかりと歯が固定されているということは、強い力で噛んだとしても問題ないということを意味しています。事実、インプラント治療を施せば、天然歯と同じ強さで噛むことが可能です。 では、なぜ、しっかりと歯が固定されているのかというと、まず、歯茎に人工歯根を埋め込むからです。人工歯は、埋め込まれた人工歯根に装着します。そして、人工歯根が顎骨に結合するので、歯は、しっかりと固定されるのです。 人工歯根が顎骨に結合できる理由は、人工歯根が主にチタン製だからです。チタンには骨に結合する性質があります。その性質が発見されたのが、1950年代のことであり、その発見こそがインプラント治療のルーツとなっているのです。